雄踏文化センターでの演奏を終えて

雄踏文化センターでの演奏を踏まえた部員の感想

 9月23日に雄踏文化センターにて依頼演奏を行いました。
演奏をお聞きくださった皆様、本当にありがとうございました。

 静岡大学ピアノサークル、このサークルはピアノの世界に参入しようとする学生のハードルを下げて、音楽が身近なものを再確認させてくれるサークルです。そして今回の雄踏での演奏はその最たるものであったと感じました。

 雄踏文化センターのある辺りは高台になっておりまして、自然が豊かです。こういった場所に文化センターを設けているのはさすがだなと思う立地で、時たまやってくるさわやかな秋風の香りを楽しむことができました。先輩メンバーの方が車を出してくださって、途中で烏が飛び出してくるなど、ひやひやしつつも、本当に自然が豊かな場所なのだなと思いました。センターに入ってみると、天井が高くて、様々パンフレットが置いてあって、文化センター!という感じがしました。そして隅の方にたたずむグランドピアノ。このピアノは、職員さんに尋ねたところ、どうやら倉庫に眠っていたものだそうです。ところが、そんな様子は一切感じられず、キチンと整備されているいいピアノだという印象でした。

 我々は控室に案内していただいて、緊張しますねと少し談笑したのち、時間が来るまで待っておりました。時間になると、再びピアノの場所に戻ってきて、依頼演奏がスタートしました。ここでも職員の方の案内が非常に丁寧で、我々も社会に出た時のため、こういう姿を見習いたいと思いました。

 そして、軽く曲紹介をしたのち、演奏がスタートしました。皆さんこの日の為に準備してきた、気持ちのこもった演奏で、この雄踏文化センターを盛り上げようという気概が感じられる演奏でした。かくいう私は、このピアノが倉庫に眠っていたとは思えない、よい音を出すので、感心しながら弾いておりました。会場から出てきた方々が、時たま足を止めて聴いてくださっていたので、我々は微力ながら、少しでも良いと思っていただければなと思っておりました。

 演奏はその後もみなさん、スムーズに終わり、皆様に温かい拍手をいただきました。改めて、あの場所で聴いてくださっていた貴方にお礼を申し上げたいです。ありがとうございました。

 演奏が終了して再び控室に戻ると、職員の方が差し入れで静岡茶を用意してくださいました。私たちは静岡茶の深みのある味わいを楽しみながら、その日の演奏を振り返るなどして、再び談笑しておりました。こういった暖かい雰囲気も私たちのサークルの特長であります。

 その後は、吹奏楽フェスティバルということで、地元の中学生の吹奏楽の演奏を聴かせていただきました。正直な感想を述べますと、彼らの演奏は彼らにしかできない素晴らしい演奏だと感じました。私は高校以前に楽器をやった経験がなかったため、彼らのように、青春を楽器に費やして、一生懸命に演奏している姿を見ていると、なんだか新鮮で、しかしどこか懐かしいような、ところが気持ちは彼らの若いパワーで前を向いていくような、そんな感じがしました。そして、そういう姿を見て、我々も精進しなければならないと感じました。同じ楽器をやる者同士として、非常に良い機会になりました。ありがとうございました。

 そうして、様々な方から様々なことを学ばせていただき、夏のじめじめした暑さを納めるかのように、我々は雄踏文化センターをあとにしました。本当に素晴らしい機会だったと思います。

改めて、今回の演奏会は、こういった場を設けてくださった職員の方々、日々支えていただいている関係者の方々の暖かいご支援があってのものです。そういった場にいることができて非常に光栄でした。ありがとうございました。